ジョージアの日記 ANGUS, THONGS AND PERFECT SNOGGING
ポイント ★★★
DATE 08/9/19
THEATER PJ
監督 グリンダ・チャーダ
ナンバー 228
出演 ジョージア・グルーム/アラン・デイヴィス/カレン・テイラー/アーロン・ジョンソン
批評 ネタばれ注意! 結末に触れています
恋とおしゃれで頭がいっぱいだけれど、友達や家族とも仲良しでいたい。容姿のコンプレックスもカレシのいない悩みも、前向きな姿勢でどんどん突き進んでいつの間にか解決してしまう。そんな少女の楽しさに満ちた日常を通じて、くよくよするくらいなら思い切って走り出そうというような元気を与えてくれる。ドジで間抜けな失敗ばかりでも、つらいことや悲しいことは一晩眠ればすべて忘れてしまう14歳のエネルギーがまぶしい。
ロンドン郊外の海岸の街に住むジョージアはクラスメートでグループを作りキスの仕方の研究に余念がない。ある日、転校してきたイケメン兄弟に親友のジャスが一目ぼれ、ジョージアも弟のロビーに狙いを定める。しかしロビーは学園一のビッチ・リンジーと付き合っていた。
顔もボディもリンジーには完敗のジョージアだが、なんとかロビーに存在をアピールしようとする。そのたびにへまをやらかし、ロビーからはかわいい娘というよりオモロイ娘という印象をもたれるのだが、一応顔と名前は覚えてもらう。ティーンエージャーにとって異性にモテることは最大の関心事。そのあたりのドタバタをやりすぎるとリアリティを失ってしまうのだが、くどすぎない程度に抑えているために、一生懸命な彼女を思わず応援したくなる。ただ、パンツのネタはやりつくされた感があるが。。。
好きな男子に気に入られるために自分自身を変える努力をするより、ありのままの自分のを好きになってしっかりとした自信を持つことが学園生活を有意義に過ごす秘訣。そこに気づいたジョージアは両親や友人をより大切にするようになる。正直だからこそ周りの人間も応援してくれるし、気持もロビーにきちんと伝わる。まだまだ先の長い彼女の人生、己の姿が客観的に見えているジョージアはきっと魅力的な女性に成長していくだろう。そんな未来を予感させるラストシーンが爽やかだった。