運命を変えるのは利用規約違反、禍々しいアラート音の後で黒い影に追いかけられ、幻覚に悩まされる。そして待ち受けているのは悲惨な最期。物語は、スマホアプリで余命を知ってしまったヒロインが、その呪縛を解こうと奮闘する姿を描く。身近なところからも次々と出る犠牲者、ネットでも話題になっている。信じたくはない、都市伝説に決まっている。だが、スマホ画面に表示された残り時間は確実に減っていく。逃れる術はあるのか、弱点はあるのか。スマホアプリである以上、ソースコードを書き換えれば何とかなるという発想がおもしろかった。悪魔もプログラム言語を勉強したのだろうか? 一方で、テクノロジーの発達とともに呪い方が洗練されてきているのに、悪魔本体はアナログなままなのが、“B級” 感いっぱいで楽しい。
若者に流行のアプリ・カウントダウンをスマホにインストールした看護師のクインは、2日後に死ぬと予告される。患者のひとりが予定時刻通りに事故死したのを機に、彼女はスマホを買い替える。
ところが、アプリは勝手にダウンロード・更新され、カウントダウンは続く。同じく死が近いマットと協力してオカルトに強い神父を訪ね対処法を教えてもらうが、そのやり方が伝統的な悪魔祓いと変わらない。このあたりになると、悪魔は少しずつ、おぞましく歪んだ顔や皮膚が爛れた腕、枯れ枝のような細長い指といった目に見える形でクインの前に現れる。それは時に死者の声や外見を借りたりするが、基本的には子供でも分かるような造形。じっとりとまとわりつくようなカメラワークが突然ショッキングに反転するオーソドックスな恐怖演出は残酷になりすぎず、余裕をもって見ていられた。
◆ネタばれ注意! 以下 結末に触れています◆
妹のジョージアまで巻き込んでしまったクインは、悪魔が予定変更を嫌うと気づき、セクハラ医師への復讐も兼ねて一発大逆転の秘策を打つ。悪魔も物理的な攻撃を仕掛けてくるがクインはひるまない。悪魔にもいろいろな種類があるようで、死を恐れず向かっていけば活路は見いだせるのだ。。。
監督 ジャスティン・デク
出演 エリザベス・ライル/ジョーダン・キャロウェイ/タリタ・ベイトマン/ティシーナ・アーノルド/P・J・パーン/ピーター・ファ シネリ
ナンバー 152
オススメ度 ★★*
↓公式サイト↓
https://countdown-movie.jp/