知り合って間もない女に誘われた。意気投合したから信じていた。だが、ヒロインが連れていかれた先はとんでもない場所だった。物語は、ウエイトレスのバイト中に客の白人女から声をかけられた黒人ポールダンサーが、ショーの仕事と思って巡業に行った先で売春を強要されそうになる姿を描く。ダンサー同士で馬が合った。運転手はギャングだった。なぜか白人女のボーイフレンドがついてくる。状況よくわからないまま南国のリゾート地に向かった彼女は、あまりの展開の速さに理解がついていかない。それでも、いやなことはきっぱりと断り、脅されても窮地を抜け出すアイデアを絞り出す。命の危険にさらされても決してパニックにならず、かといって感情を爆発させることもない。あまり細密ではない映像が、かえってロードムービー的な味わいを醸し出していた。
一緒に出稼ぎに行こうというメッセージを受け取ったゾラは、ステファニと彼女の恋人・デレク、運転手のXと共にフロリダに向かう。だが、現地に着くとデレクとXの態度が豹変する。
デレクは頭が悪いのか、Xに怒鳴られパシリ扱いされているが、ステファニとは愛し合っているようで何度もお互いの気持ちを確かめ合っている。4人は町はずれの薄汚れたモーテルにチェックインすると、さっそくステファニとゾラはショーパブの舞台に上がりチップを稼ぐ。このあたり、契約など一切かわさず、初めていく店で店主や初対面の他のダンサーたちともトラブルを起こさず仕事を終える。この業界が裏社会に通じている分、相手の信頼を裏切るとそれなりの制裁を受けるということだろうか。
◆ネタばれ注意! 以下 結末に触れています◆
その後、Xはステファニとゾラに高級ホテルのスイートで客を取れと命令する。話が違うとゾラが抗議してもXは聞く耳を持たない。仕方なくゾラは従うが、ステファニの値段を知ってもっと高く売れる方法を考え、案内係に徹するだけでXが想定していたよりもはるかに高いもうけを出す。ただ、8000ドル稼ぐには20人近い男を相手にしなければならないが、一晩で可能なのか?
監督 ジャニクザ・ブラボー
出演 テイラー・ペイジ/ライリー・キーオ/ニコラス・ブラウン/アリエル・スタッチェル/コールマン・ドミンゴ
ナンバー 163
オススメ度 ★★*