請け負った仕事は絶対に失敗しない。秘密のブツの奪還を命じられた凄腕工作員は、しかし、あと一歩のところで邪魔をされる。物語は、テロリストに強奪された最高機密を取り戻そうと奮闘する英国工作員の活躍を描く。4人だけのチームで尾行監視ハッキング誘拐暗殺破壊偽装工作まで何でもこなす。ところが目的を果たす直前に、味方の別チームが現れ手柄を横取りしていく。同じ英国の組織なのに競合し、無駄に資源を使っている。もちろん同士討ちするほど愚かではないが競争相手は大嫌い。そんな状況で世界一の武器商人相手にコンゲームを仕掛ける主人公のチーム。圧倒的な身体能力を誇るジェイソン・ステイサムだがもう少し体を張ったアクションを見せてほしかった。この手のスパイアクションはトム・クルーズが数段レベルを上げてしまっただけに。。。
ウクライナの研究所が襲撃されハンドルと呼ばれる新兵器が行方不明になる。オーソンのチームは大物武器商人のグレッグに接近するために、ハリウッドスターのダニーを仲間に引き入れる。
オーソンがダニーをグレッグのパーティに送りこむとグレッグは大いにダニーを気に入り、恋人役のサラともどもトルコの大豪邸に招待する。そこはグレッグの要塞であらゆる取引の管制所にもなっている。少しずつハンドルに近づいていくオーソンのチーム。だが肝心な時にライバルのマイクが割って入り、オーソンたちの足を引っ張る。どこかで情報が洩れている。誰かが裏切っている。一方で、失敗したことによってむしろグレッグと共同戦線を張れることに気づいたオーソンは禁断の手を使う。
◆ネタばれ注意! 以下 結末に触れています◆
売れっ子スターになったものの俳優としてのキャリアと将来にいまいち自身がなかったダニーが、カメラが回っていないところで一世一代の演技とアクションをする。グレッグのような超大物をリアルに演じられるようにと、彼の取引に付き添い学ぶエピソードはコミカルで、猛スピードでマスタングを1回転させ、追跡してきた敵にサラが銃弾をぶち込むシーンは痛快だった。
監督 ガイ・リッチー
出演 ジェイソン・ステイサム/オーブリー・プラザ/ジョシュ・ハートネット/ケイリー・エルウィズ/バグジー・マローン/ヒュー・グラント
ナンバー 190
オススメ度 ★★*